【速報】ニコニコ動画ランキング・カテゴリ大改訂詳細【運営生放送20時~】

かねてから大幅な仕様変更が示唆されていたニコニコ動画のランキングで、ついに改定の詳細が告知された。

しかしながらどうも賛否両論をもたらしかねない内容であると思う。
今回ここにその詳細を列挙する。

ランキング・カテゴリの仕様変更詳細

1.カテゴリの廃止とジャンルの設置

ニコニコ動画(γ)以来12年の歴史を持つカテゴリタグ制がついに廃止された。
今後は上記19個の「ジャンル」がその役割を担う事になる。

現状の36個のカテゴリをここまで減らしてしまっては、当然ジャンル単独でのランキング集計は難しくなる。
そこで、投稿者がロックしたタグのうち利用頻度の高いものを集計し「代表的なタグ」に設定、ジャンルの下部に置き個別のランキングを生成する。

これまで「カテゴリグループ>カテゴリタグ」の構成が「ジャンル>代表的なタグ」に置き換わるイメージであろう。

ニコニコ動画カテゴリ検討Slackでの意見にあった「動的なランキング」が実現した形。

2.ニコニ広告ポイントの除外

これまで多くのユーザーを苦しめてきたニコニ広告ポイントのランキング反映廃止される。

今後は、再生数・コメント数・マイリスト数の3要素のみを反映して各ランキングが生成される。
一方でニコニ広告のランキング露出が無くなる訳ではなく、ランキングページ上部にニコニ広告枠が設定され、多くの広告ポイントを集めた動画はそちらに表示されるようだ。

ニコニ広告については、今月中旬頃にコンテンツ情報を参照したマッチングを導入する仕様変更も予定されている。

3.ランキングのカスタマイズ機能追加

PC版ニコニコ動画で、いわゆる「将棋盤ランキング」の自由なカスタマイズが可能となる。
プレミアム会員は4列フルにカスタムでき、一般会員は1列のみのカスタマイズとなる。

ランキングのカスタマイズもニコニコ動画カテゴリ検討Slackで多く挙げられていた要望だ。
加えてここ最近メリットの低下が指摘されるプレミアム会員向けの配慮も行われたようである。

実装予定時期

2019年春頃に実装予定である。

感想など

動的なランキング生成にしろカスタマイズにしろ、時間をかけただけあって流石によく練られているな、という印象はある。
また、ニコニ広告ポイントの除外に関しては「やっと実現した」といったところか。この点については多くのユーザーが共有する感想であると思う。

しかしながら疑問点がないでもない。

まず小分けされたカテゴリタグの廃止と「代表的なタグ」の設置。ロックされたタグから使用頻度の高い物を抽出するとの事だが、不快感を催させるタグ、個人の誹謗中傷を目的としたタグ等をロックして大量に動画投稿し、当該タグのランキングを生成させる荒らし行為を誘発しないか。
現状で例えば「渋谷ハジメかわいいシリーズ」あたりはそれが行われ得る空気である。などと書いている間に真堂雷斗がものすごい勢いで燃えだしたのだがこの記事を書かねばならないので状況をあまり追えていない。

そしてニコニコ動画カテゴリ検討Slackで激論を交わした「新規カテゴリの命名」の意義の喪失。「バーチャル」を例に挙げると、現状「バーチャル」タグはカテゴリタグ及び検索への対応目的でしか用いられておらず、依然として「バーチャルYouTuber」タグが優勢を誇っている状況であるからして、カテゴリタグとしての役割をバーチャルが終え次第すぐに「代表的なタグ」にはバーチャルYouTuberが表示されるだろう。
MMD」でも同様に、「MikuMikuDance」が代表的なタグとして現れる事になろう。
商標云々で色々と議論したあの新カテゴリ命名問題は一体何だったのかと思いたくなってくる。

また上記に関連して、これまでカテゴリタグとして各動画で使用されてきたタグの今後の処遇も気に掛かる。削除ないし置換してしまっては検索に不都合が出るし、かといってロックされたタグに変換するのであればタグがあぶれる動画が続出する。
この際動画のタグ数を1つ増やして11個としてくれれば万事解決だが、実際の所どうなるのか。

それから地味に「再生数/コメント数/マイリスト数ごとのランキングは廃止」ともあり、これがいわゆるランキング動画(日刊ぼかさん、週刊VOCALOIDとUTAUランキング等)の集計に影響するか否かかも注目したい。

いずれにしても、今日20時から予定されている運営生放送でこれらの疑問が解消される事を願うばかりだ。

参照

出典

カテゴリ→ジャンル対応表

※クリックで拡大

画像は全てニコニコインフォより